自動運転ならぬ自動操縦(AutoPilot)はPCキッティングを簡単にできるのか

自動操縦

はじめに

車の自動運転は日々進化しています。日本では、世界初となるレベル3(条件付運転自動化)の自動運転車が発売されました。
自動運転は、様々なセンサーで感知・認知すること、AI機能によりドライバーの操作を学習させることや自動運転を制御するプログラムによって成り立っています。
安全に運転させるための仕組みや技術により、実現できるものです。

さて、パソコン業界においては、AutoPilotがそれに近しいものになりますでしょうか。AutoPilotについて実機を使ったデモ検証をしたので、感想をまとめたいと思います。

Windows AutoPilotとは

その通り、自動運転ならぬ自動操縦です。
これだけ聞くと、パソコンの展開作業が自動でできるの?
今までのようなマスターイメージの作業は簡単になるの?とちょっと期待してしまいます。

<Windows AutoPilotでできること・メリット>

  • ボリュームライセンスが不要
  • マスターPC、マスターイメージの作成は不要
  • PC名の指定などのOOBEのカスタマイズができる
  • 構成プロファイルの展開ができる
  • 各種アプリケーションの配布ができる

今までのような、展開元となるマスターPCを作って、クローニングで展開というやり方とは異なります。1台、1台パソコンにインストールされているOSを使って設定作業がすすめられます。
ボリュームライセンスからのマスター作成がなくなるので、ドライバー類の取得やインストール作業もありません。
機種に依存しなくなります。いわゆる、今までの常識であるクローニング展開とは異なった新しいやり方になります。

ここまでだと、情シス担当者の負担が大幅に軽減されるイメージです。

<Windows AutoPilotに必要な条件>

  • インターネットに接続できる状態にあること
  • AzureADとIntuneというマイクロソフトのクラウドサービス(有料)が必須

AutoPilotは、AzureADとIntuneという仕組み・サービスを使う機能(ツール)なのです。

まず、AutoPilotを使うためには、ライセンス費用がかかることが前提です。
AzureADとIntuneは、Microsoft365BusinessPremium以上のライセンスで利用できます。
Microsoft365BusinessPremiumは1アカウント、月額2,170円(税抜)です。
もしくはEMS E3(1アカウント月額960円)またはE5(1アカウント月額1,610円)の単体プランの購入となります。

次に、AzureADとIntuneのサービスを理解したうえで、、キッティングできるように設定作業が必要になります。

参考URL:Windows Autopilot の概要  Microsoft365前プラン比較表ダウンロード

<AzureADとは>

クラウド版ActiveDirectoryのことです。アカウント管理を行うツールです。
オンプレミスのADとは完全に別となります。
条件とアクセス制御をシナリオ化することができます。
既存のActiveDirectoryを残したまま、AutoPilotを利用する場合は、ハイブリッドAzureADというやり方になります。

参考URL:Azure Active Directory とは

<Microsoft Intuneとは>

デバイス管理(MDM)とモバイルアプリケーション(MAM)管理機能ができます。
プロファイルやポリシーを作成、適用させるユーザーやグループなどに割り当てることで、AutoPilotが実現できます。
アプリケーションの展開については前提条件としてサイレントインストールが必須であることと、exe方式のものは変換するなどのテクニックが必要になります。また、配布できないアプリケーションもあるため、AutoPilot完了後に手作業での個別作業が発生します。
一方、クラウドサービスということで、沿革操作でデータ消去などができたり、アクセス制御や個人データや企業データなどの切り分け管理なども可能です。

参考URL:Microsoft Intune の基本

まとめ

マスターイメージでの展開は無くなるので、一見すると、楽になりそう。
簡単そうな言葉の響きがあるAutoPilotですが、自動運転と同じように、動かすために必要な知識やノウハウや費用がかかることがわかりました。また、自動運転とはいえ、手作業での作業がどこまで残るのかも考えなければならない課題であります。

また、実機によるデモの感想としては、インターネット回線、帯域への負荷が心配になりました。
展開に時間がかかっているな、という印象でした。

AutoPilotが標準・常識になる時代がいずれくるのかもしれませんが、余程の大企業でない限り、費用対効果も含めて、直ぐにシフトするというのは難しいのではないでしょうか。

マスターイメージの管理や更新、クローニング展開作業をいかに効率よく手間をかけずにするのかを解決することが、「とにかく今すぐ」情シス担当者の負担軽減になるのではと改めて実感しました。

私たちのサービスがお役にたてるのではないか。ということも感じた1日でした。


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