Windows11PCキッティング方法。PC-LCM、AutoPilot比較。マスタ作成は無くせないか。

Windows11PCキッティング方法。PC-LCM、AutoPilot比較。マスタ作成は無くせないか。

Windows11PCキッティング方法。PC-LCM、AutoPilot比較。マスタ作成は無くせないか。

Windows10のサポート期限は2025年10月14日です。サポート期限を迎えるにあたり、Windows11への移行が課題となります。大企業では移行にあたり計画など進めているようですが、中堅、中小企業では、動きが少し鈍いように感じます。
<参考URL>
Windows10 ライフサイクル

国内の法人企業ではWindows10がどれくらい稼働しているのかが気になるところですが、
PC-Webzine 2023年3月号の「IT-Business Trend 2023」の記事で国内法人PC稼働台数について
2,600万台のWindows10パソコンが稼働していると紹介しています。
<参考URL>
PC-Webzine 2023年3月(国内法人の2,600万台がターゲット すぐに着手すべきWindows 11への移行促進)

Windows11パソコンキッティングはWin10でのマスタ作成を経て残った課題をどう解決するか

Windows10パソコンキッティングもOSの大幅な変更により、一括入替を行った企業が多かったのではないでしょうか。
PCの大量購入にあわせてマスタ作成とクローニング展開での一括移行を、業者に依頼したり、
マスタ作成だけ業者に依頼したり、一括購入だからこそのメリットを活かした効率的なキッティングが多かったように思われます。

マスタ作成でのキッティングは導入時にはとても効率よくできた方法ですが、導入後のPCリフレッシュや再インストール、機種追加になった場合に、不便を感じることが増えたことも事実です。マスタは古い状態なので、OSやアプリが当然ですが古いまま展開されます。そこから今現在までのアップデートにただただ時間を要します。アップデート作業と再起動や再ログインのためにPC前で待機するための時間と労力を要します。
更に、導入から数年経過した場合は導入時と同じ機種が購入できない事態も発生します。
同一機種が購入できなければ、同じマスタを利用することができませんので、マスタを作り直すか、台数が少なければ全て手作業しなければなりません。

また最近ではIT人材不足やウイルス感染やセキュリティ対策の複雑化により、情報システム担当者の業務も増えたり、より注力すべき業務課題が増えています。
情報システム担当者の生産性や効率化、DX化といった課題も含めて、Windows11でのキッティング方法に課題を抱えている企業様は多いのではないでしょうか。

Windows11パソコンキッティング方法

PC-LCMサービス

PC Life Cycle ManagementはPCライフサイクル管理のことで、PC調達、キッティング、ヘルプデスク、データ消去や廃棄までの一連の流れを管理、支援するサービスです。
キッティングの導入から廃棄までをアウトソースできるため、情報システム担当者の負担軽減、注力すべき業務に集中できる点においてはメリットは大きいです。
どこまでのライフサイクルをアウトソースするのか、工数や費用対効果の見極めも必要になります。
キッティング方法がマスタ作成であると、sysprep対応や検証の手間が残る可能性が出てきます。
また、機種が変わった場合にはマスタの作り直しが発生します。

AutoPilot、Intuneでキッティングをする

マイクロソフトが提供するクラウドを活用したキッティング方法です。
テレワークや在宅勤務が増えたことで、インターネットに接続したキッティングができるメリットはあります。
環境の準備やキッティング作業を誰が行うかがポイントになりそうです。
情報システム担当者が自ら行うという場合は、今までのマスタ作成と同様に技術の習得から技術の維持と属人化することになり、結局手離れができないことになります。
AutoPilot、Intuneの導入運用支援をしているサービスもあります。
<参考URL>
自動運転ならぬ自動操縦(AutoPilot)はPCキッティングを簡単にできるのか

マスタ作成とクローニング展開

最初の導入時には効果があるかもしれませんが、その後の運用面で生産性が下がってしまう可能性があり、マスタ作成をしない方法、別の方法を模索している企業様が多いように感じます。
できれば、マスタ作成は利用したくない。利用しない方法を模索するケースもあるのではないでしょうか。

プロビジョニング

マスタ作成との大きな違いは機種に依存しない展開ができることです。
展開速度が遅いこと、アプリケーションはサイレントインストールが必須。
個別設定作業は手動での作業が残ることが挙げられます。
こちらも情報システム担当者が作業することになりますので、手離れしないことが課題となります。
<参考URL>
マスターPCクローニングとプロビジョニングの違い

まとめ

Windows10サポート期限を気にしながら、Windows11への入替とキッティング方法を模索している情報システム担当者は多いのではないでしょうか。

IT人材不足というキーワードも最近よく耳にします。
では、少ない人数で何を優先すべきか、やらなくていいことはないか。
情報システム担当者の手間を減らして、効率を上げ、より生産性の高い、やるべき業務に注力できる体制にすることを目的として、キッティング作業をどうすべきか。
マスタ作成を無くせないか、どこの部分を効率化するのか。社内でどこまで対応するのか、最初に楽をするのか、運用面を楽にするのか‥。
普段の業務をこなしながら、また新しい年度、新入社員受入の準備をしながら、課題に向き合う。
情報システム担当者の悩みは尽きません。

PCキッティング、クローニングに関するおススメ記事

属人化・きついPCキッティング。マスタ作成とSysprepを辞めたら笑顔になりました
Windows11パソコンキッティングの課題。マスタ作成、Sysprep、クローニングが不要の自動化ツール
PCキッティング・クローニングはUSBメモリ1本で完了します


私たちは、今までにないPCキッティングの新しいカタチ、PCキッティング自動化サービスKitPost(きっとぽすと)を運営しています。
情シス担当者様をご支援・サポートしたいと考えています。

PCキッティングに関するご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。

山梨ニューメディアセンター

TEL:055-231-3063
Mail:nmcei@y-nmc.jp